レビュー集積サイトMetacritic、2020年の最高スコアは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』。『TLOU2』や『ツシマ』の評価は“鏡合わせ” |

レビュー集積サイトMetacriticは、2020年にもっとも高いスコアを集めたゲームを発表した。同サイトは海外の各メディアにおけるレビュー得票を集めた「メタスコア」と、ユーザーからの評価を算出した「ユーザースコア」の2つの指標で作品のレビューを提示するメディアだ。発表では、前者のメタスコアにおいて今年もっとも多くのスコアを集めたゲームが発表された。Metacriticが認めるメディアからスコアを引っ張り出し、加重平均値をとった上でランクが掲載されている。 

昨年もっとも高いメタスコアを得た作品は95点で、10月にPlayStation 4独占ソフトとして発売された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』。2016年に発売された『ペルソナ5』に、追加エピソードや新キャラクターなどを盛り込んだ完全版だ。同作に対しては、100点満点のスコアを与えるメディアが続出。海外版IGNは、クラシックなターンベースバトルを現代でも楽しめる出来に洗練した点を高く評価。スキルや敵のバランス調整はもちろん、銃の活用の幅が広がったことを称賛している。前作のメタスコアは93。高い評価を獲得した前作をベースにしつつ、追加要素を丁寧に加えた安定感のある内容が好評を博したのだろう。 
 

 
続く第2位は同率タイで93点を獲得した、『The Last of Us Part II』『Half-Life: Alyx』『Hades』『Ori and the Will of the Wisps』の4作品。興味深いのはやはり『The Last of Us Part II』の得票状況だ。メタスコアとしてはThe Washington PostThe Guardianなど、大きなメディアがその過酷なテーマ性を評価した。一方、ユーザースコアは5.7点と低調。そもそもユーザーによるレビュー数が尋常でなく、ポジティブ票が3万6000件・ネガティブ票が3万5000件と賛否双方において“爆撃”が起こっているかたちだ。作品を味わったプレイヤー間で凄まじい規模の議論を巻き起こした本作の有り様が、スコアにも端的に表れているといえよう。 

ちなみに対照的な現象ともいえるのが『ゴースト・オブ・ツシマ』。The Game Award 2020にてユーザー投票枠での受賞を果たした同作の実力はMetacriticにおける状況でも表れている。メタスコアは83点と上出来ながら平均的な枠に収まっているのに対し、ユーザースコアは9.2点という高評価。歴代の名作『ウィッチャー3 ワイルドハント』(9.2点)や『ゴッド・オブ・ウォー』(9.1点)に並び、PS4作品最高レベルに並んでいる。美しいオープンワールドや歯応えのある戦闘システムもさることながら、コミュニティにおける盛り上がりも評価の一端を担ったといえるだろう。徹底的に遊びやすく作り込まれた丁寧な仕上げが広く支持を得たようだ。 
 

 
ほか90点台を獲得したソフトには、『あつまれ どうぶつの森』『Microsoft Flight Simulator』といった大型作品から『Spelunky 2』のような高クオリティのインディー作品まで、2020年を彩った数々の名作が並んでいる。 

今回のメタスコアランキングとは直接関係ないものの、昨年のMetacriticを振り返るにあたりユーザースコアのルール変更を無視するわけにはいかないだろう。長年問題となってきたのが、特定の作品に対して故意に大量の低評価を投じる荒らし行為だ。作品性自体が反発を呼んで生じることもあれば、ゲームとはまったく関係なく悪意あるユーザーの自己満足で引き起こされる最悪のケースも(関連記事)。 

こうした一連の問題に対してMetacriticが講じたのが、「36時間ルール」の発布だ。新発売のゲームに対しては、リリースより36時間が経過しないとユーザーレビューをつけることができないというもので、評価の前にきちんと遊んで吟味する時間を設けてもらう狙いだ。こうしたルールは『The Last of Us Part II』が発売からわずか数時間で大量に低評価をつけられた一件の直後に制定された。そうした背景を踏まえて読み解くと、また違った評価のベクトルが見えてくるかもしれない。 
 

 
メタスコアについては、あるメディアが極端に高い/低いスコアを出せば目立ちやすくなるゆえに、ユーザー流入でPVを稼ぎやすい構造が問題視。ゲーム評価における絶対的な指標ではない、とされている。一方ユーザースコアについても、一部のユーザーによる狂乱的な悪意(もしくはラブコール)により不安定に浮動しやすいという問題は否めない。さまざまな課題を抱えたMetacriticが2021年はどのように公正さを保っていくのか、注意して見守りたいところだ。 


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