18万円台で240fpsゲーミングもOK!RTX 3070搭載「PG-MQ」は高コスパでねらい目 | ニコニコニュース

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 昨今、PC関連の次世代パーツが次々と投入され、BTO PCや自作PC界隈が大きな盛り上がりを見せている。昨今の新型コロナウイルス感染症COVID-19)による開発・製造への影響もあると思うが、人気のパーツにおいては店舗やウェブ上でも品切れが続出するなど、品薄になるほどの状況だ。

 そんななかでもNVIDIAの新世代GPUGeForce RTX 30」シリーズの人気は高い。4K(3842160ドット)やレイトレーシングゲーミングを現実的にしたGeForce RTX 3080や、8K(7680×4320ドット)という次世代のゲーミング環境を目指したGeForce RTX 3090が先んじて発売され、高い人気を獲得した。

 そして一足遅れて登場したGeForce RTX 3070は、実売でも7万円~9万円程度という価格ながら、前世代の一般向け最上位クラスであるRTX 2080 Tiと同程度のパフォーマンス、RTX 30シリーズの中でも優秀なワットパフォーマンスなどもあり、非常にコスパに優れた製品として注目を集めている。

 BTO PCメーカーSTORMからも、そんなRTX 3070を搭載したモデル「PG-MQ」が登場した。ビデオカードにはRTX 3070、CPUにはCore i710700を搭載したゲーミングモデルで、価格は18万4800円から。ゲーミングPCとしては比較的安価ではあるが、最新のビデオカードを採用したことでどれほどのパフォーマンスが出せるのか。実際にお借りしてチェックしてみた。

両面ガラス張りの
上品なシルバー筐体

 まずは外観からチェック。PG-MQが採用しているPCケースは、Metallic Gearの「NEO V2 MG-NE510」だ。現在、日本のBTOメーカーでこのケースを扱っているのは同社のみだという。ブラックシルバーの2色がラインアップされており、今回お借りしたのはシルバーモデルだ。

 アルミパネルを採用したミドルタワーケースで、両面のサイドパネルがガラスになっているという、高級感漂うデザイン。多くのPCケースが前面や天面にフロントインターフェースを配置しているが、本ケースでは左側のサイドにあるのが特徴的だ。目につく前面と天面をまっさらなアルミ面にしたいという、デザインのこだわりが感じられる。

 ゲーミングPCというとギラギラ光るイメージもあるが、本製品が光るのは、フロント下部の部分だけだ。それも光源が直接露出するような感じではなく、下向きに漏れ出るように発光する。

 内部のパーツ類も、光る製品は採用されていない。ガラスサイドパネルなのに内部が光らないのは寂しいと思うかもしれないが、外観が上品なNEO V2 MG-NE510においては、これもなかなかマッチしているといえる。

 サイズ210(W)×405(D)×450(H)mm。BTOゲーミングPCの中には、拡張性や冷却性能を重視した大型のタワーケースを採用する場合も多い中、比較的コンパクトに収まっている。ガチガチの“ゲーミングらしい”見た目が好きな人には少し物足りないかもしれないが、大きさ的にもデザイン的にも、さまざまな場所にマッチしやすい落ち着いた印象だ。こうしたデザインを好む人も少なくはないことだろう。

 サイドパネルを開け、内部の様子を確認してみる。ミドルタワーケースで、内部のスペースは十分に確保されている。ケースアルミパネルは通気孔などがないので、エアフロ―については気になるところだが、前面のサイドにはメッシュの吸気口があり、そこから効率的に空気を取り入れられるよう、120mmファンが2基設置されている。

 背面はかなり通気性がいい設計で、前から後ろに抜けるエアフロ―を重視して設計されているのが分かる。ただ、静音性はそれほど高いわけではなく、後述するベンチマークの検証時には、それなりにファンの音が耳についた。標準構成ではインテルのリテールクーラーを採用しているため、静音性を重視するなら、+7000円で水冷式クーラーにカスタマイズするという選択肢もアリだ。

 本製品のRTX 3070ビデオカードは、MSIGeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」を採用していた。メモリーやM.2 SSDにはCrucial製品を採用。同社がCrucialの正規代理店を務めていることもあり、信頼性の高いメモリーとストレージを標準搭載しているのは嬉しいポイントだ。

3DMarkで前世代からの進化を実感

 それでは、各種ベンチマークで本機のパフォーマンスチェックしていこう。まずはCPUパフォーマンスを計る「CINEBENTCH」から。

 CINEBENTCH R20の結果は、本機が搭載しているCore i710700では、マルチコアで4604、シングルコアで459というスコア。また、最新のCINEBENTCH R23で計ったスコアは、マルチコアで11848、シングルコアで1241という結果になった。

 第10世代のCore i7を搭載していることで、スコアは十分に伸びている。本機は型番末尾に「K」がつかない無印モデルのため、K付きモデルより若干クロックは低く、オーバークロックすることもできないが、その分価格も抑えられ、省電力性も高い。性能もゲームから普段使いまで十分なパフォーマンスを発揮するため、コスパで見れば賢い構成といえる。

 続いて、PC全体のパフォーマンスを計る「PCMark 10」のスコアを計測してみると、総合スコアは7176になった。さすがに最新世代のパーツを採用しているゲーミングPCだけあって、そのポテンシャルは高い。

 アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを表す「Essentials」が9768、ビジネスアプリの快適性の指標になる「Productivity」が9402と、どちらも9000台をマークしている。さらに写真編集やレンダリングなどの性能をみる「Digital Content Creation」が10919のスコアを記録しているのはかなり優秀といえ、クリエイティブ用途にも使える性能だ。

 「CrystalDiskMark 7.0.0」でストレージの速度についても計測してみたところ、メインストレージのSSDは、シーケンシャルリード3436、シーケンシャルライト2960という結果になった。メインストレージにはCrucialのNVMe SSD、「P5」を搭載しており、PCI Express 3.0のインターフェースでは最高クラスの性能を発揮している。なお、本モデルデータストレージとして、標準で2TB HDDも搭載している。

 次に、「3DMark」でゲームの描画性能についてチェック。その結果は以下の通りだ。

 今回は、DirectX 11のテストである「Fire Strike」とその4K解像度テストFire Strike Ultra」、DirectX 12のテストである「Time Spy」とその4K解像度テストTime Spy Extreme」に加えて、DirectX Raytracingでのリアルタイムレイトレーシング向けのテスト「Port Royal」でも計測した。

 細かい構成が異なるため参考値ではあるが、Core i710700と前世代のRTX 2070 SUPERを搭載したPCと比べると、Fire StrikeTime Spyの各スコアは20%~35%ほど向上しており、RTX 3070の強さが分かる。Port Royalは、GeForce RTX 2070 SUPERでは6000前後といった程度だったが、レイトレーシング処理を行なうRTコアが新世代にパワーアップしたRTX 30シリーズだけあり、今回は8000を超えるスコアマークした。

フルHDはもちろんWQHDゲーミングも快適!

 前世代からの3D描画性能の向上が確認できたところで、実ゲームの性能をチェックするため、定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で各解像度スコアを計ってみた。なお、グラフィック設定はすべて「最高品質」に設定してある。

 フルHD解像度(1920×1080ドット)で高いスコアを出しているのはもちろんだが、4K解像度でも10000以上のスコアを出しているのはさすがパフォーマンスだ。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上で「非常に快適」判定になるため、4Kでもそれを優に達成していることになる。

 フレームレートは、平均がフルHD162fps、WQHD(2561440ドット)で128fps、4Kで74fpsRPGであることを鑑みれば、高解像度でも十分すぎる数値といえる。最低フレームレートを見ると、4Kでは27fpsと少々落ち込み気味ではあるものの、ほとんどの場面で不満のないパフォーマンスを実現するだろう。

 次は実際にゲームプレイしてみた際のフレームレートを、「CapFrameX」を使用して計測。平均フレームレートと、最小フレームレートの代わりとなる99パーセンタイルの数値をグラフにした。

 まず、人気のFPSバトルロイヤルゲームである「Apex Legends」でのパフォーマンスチェックした。今回はグラフィック設定で負荷が最大になるよう設定。オフラインでの検証ということもあり、実際のオンライン対戦よりも負荷が軽くなることを鑑みて、一般的に想定されるグラフィック設定より高めに設定した。そのうえで、射撃訓練場において一定のコースを移動した後に「バンガロール」のスモークの中に入り、そこでスモークが晴れるまで待つという一連の行動をとった時のフレームレートを計測している。

 フルHDフレームレートでは、平均で260fpsに達し、低くても160fpsほどは出ている。WQHDで平均205、4Kで平均117と、高解像度でも高フレームレートを維持しており、かなり快適にプレイできることがわかる。

 FPSなどのゲームでは画質よりもフレームレートを重視した設定にすることが多いため、今回のテストより若干グラフィック品質を落とすことが想定される。それな144Hzはもちろん、240Hz以上の高リフレッシュレートなゲーミングディスプレーを使用しても、その恩恵を十分に享受できるだろう。

 次に、「フォートナイト」でパフォーマンスを計っていこう。フォートナイトではAPIDirectX 12に設定し、描画負荷を最大に設定。NVIDIAが用意したカスタムマップの「RTX Treasure Run」の一定コースを周回した際のフレームレートを計測した。RTX Treasure Runは、レイトレーシングエフェクトなどが多く盛り込まれ、RTX 30シリーズパフォーマンスを試すのに最適なマップといえる。

 今回フォートナイトでは、レイトレーシングなしとレイトレーシングあり(レイトレ―シングの品質設定は最高)のフレームレートを計測してみた。なお、AIによって高解像度時のフレームレートを向上させるNVIDIAの「DLSS」はオフにした数値になる。

 結果を見ると、フルHDであれば平均200fpsを発揮。4Kでも60fpsと、十分にプレイアブルな値といえる。レイトレーシングをオンにした場合はさすがに厳しい結果になっているが、DLSSをオンにすることで、4Kレイトレーシングありも25fpsほどまで向上した。

 競技性を重視して遊ぶなら、フルHD~WQHD程度で快適なプレイができそうだ。また、クリエイティブモードなどでグラフィック品質を高くして遊びたい場合は、4Kの高解像度でも遊べるだろう。ただ、レイトレーシングを最高品質で活用するのは少々厳しそうなので、ここは設定をいじるなど工夫は必要になるかもしれない。

 なお、今回のフォートナイトは少々負荷が高めの設定だ。昨今人気のFPSには軽量なタイトルも多いので、「VALORANT」など1fpsの差が勝敗を分けるようなeスポーツタイトルについても、かなりの高fpsを発揮できるだろう。

20万円切りとは思えない衝撃の良コスパ
上位GPU狙いの人も今一度検討してみては

 PG-MQのゲームパフォーマンスは、18万円台という価格帯において、少し前では考えられないレベルの高さだ。昨今人気のFPSゲームなどは、フルHD解像度で非常にすべらかな高fpsプレイができ、景色を楽しみたいオープンワールドRPGなどでは、解像度をWQHDにするなど、よりグラフィック品質にこだわった設定でも快適に遊べるだろう。

 さすがリアルタイムレイトレーシングや4K以上の解像度でのゲームプレイとなると、上位のRTX 3080やRTX 3090には及ばないところもあるが、そもそも4Kのディスプレーなどもまだあまり普及していない現状、敢えてそこにこだわらないのであれば、ゲーミングPCとしての性能は十分以上といえる。

 ゲーマーの中には、「どうせ買うなら最高スペックモデルを!」という気持ちを持っている人も少なくはないと思うが、いま一度冷静に考えて、コストパフォーマンスバランスで選ぶなら、PG-MQは間違いなく魅力的な1台だろう。

18万円台で240fpsゲーミングもOK!RTX 3070搭載「PG-MQ」は高コスパでねらい目

著者: ” — news.nicovideo.jp