はじめてのゲーミングノートPCにヨシ!「MSI Katana GF76 11U」レビュー –

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「MSI Katana GF76 11U」

 ゲーミングPCというと、デスクトップPCが浮かびがちだが、ゲーミング仕様のノートPCも多く登場している。たとえば、物理的に設置が難しい室内環境である場合、ノートPCであるほうが都合がいいし、ちょっとした場所移動もやりやすい。では性能は? これも大きな進化が続いており、デスクトップと変わらないゲーム体験ができるゲーミングノートPCが増えている。

 今回は17.3インチの大型ゲーミングノートPC「MSI Katana GF76 11U」(型番:Katana-GF76-11UC-472JP)をチェックしてゆく。高性能なインテルの第11世代Coreプロセッサーと最新GPUのGeForce RTX 3050 Laptop GPUを軸に、144Hz表示対応の液晶を組み合わせたバランスの良い仕様だ。デカくないか? と思った読者もいるハズだがデスクトップPCであれば、24型クラスのディスプレイが卓上を占有するので、結局こちらの方が省スペースにまとまる。また、大きい分、高性能なパーツを詰め込みやすく、また冷却構造にも余裕が生まれ、長時間のゲームプレイに向くのだ。

「Apex Legends」は高めの設定でも100〜120fpsで動作

 「Apex Legends」(開発:Respawn Entertainment)からチェックしていこう。同タイトルは比較的軽めであり、フレームレートを稼ぎやすいタイトルに属する。「Katana GF76 11U」のディスプレイは最大リフレッシュレート144Hzなので60fps以上で動作できれば、画面はヌルヌルと動くし、エイミングや振り向き時の状態認識などの面で有利になるシーンも生まれる。

 アプリケーションによる自動設定時のフレームレートはトレーニング及び通常のプレイで100fps前後をキープした。ただ戦闘が激しいシーンでは90fpsにまで落ちることがあり、人によってはフレームレートの変動が気になるかもしれない。ということで、テクスチャフィルタリングやアンビエントオクルージョン品質、スポットシャドウディティールなどの設定を下げてみたところ、状況問わず110fps前後で動作するようになり、また軽い場所では120fpsを超えることもあったほか、大きくカメラを動かしてもフレームレートは安定していた。設定を少し検討するだけで十分にFPSで戦える性能だといえる。

初回起動直後のビデオ設定

フレームレートを稼ぐために、一部の設定を下げてみたところ

重量級の「Forza Horizon 5」は48fpsで安定動作

 発売されたばかりの「Forza Horizon 5」(開発:Playground Games)はPVを見てもわかるが、あからさまに重そうであり、エントリースペックで動作するのかと考えてしまうが、推奨プリセット低でメキシコを走ってみたところ、状況問わず48fpsをキープできた。またプリセット低でも走行中のグラフィックは十分にキレイ。上に掲載したカットはプリセット低のものだ。

 本作のfps制限は24fps/32fps/48fps……というように区切られており、48fpsでプレイしてもあまりカクカクした感じはない。これはレースゲームの場合、いくら爆速で走っていても、車両の挙動はスピーディーではないためだ。またベンチマークモードでは72fpsと表示されたが、フィールとしては下手にフレームレートが上下するよりは、48fpsを上限にしておくほうが気にならずに済んだ。これは車両が多いコーナリング時に顕著で、コーナーワーク中にガクンとフレームレートが落ちるよりは良いというわけだ。

ベンチマークの結果。設定はプリセット低

 プリセット中に変更してベンチマークを実行しても72fpsだったが、表示量が多いシーンでは露骨なもたつきに遭遇した(ゲームのバージョン由来かもしれないが)。といっても画面は十分にキレイであり、「Katana GF76 11U」はエントリー環境であっても、設定を合わせることで重量級のゲームタイトルも遊べると覚えておきたい。

プリセット中と高でのベンチマーク。これも72fpsとなり、実際のゲームプレイフィールと一致しなかったので、気持ち判断材料くらいでいいような

デスクトップPC的な使い方も可能

高性能な「Katana GF76 11U」は、さらに発展的な使い方も可能。市販のゲーミングキーボードとゲーミングマウス、ゲーミングディスプレイを接続して、デスクトップのゲーミングPCと同等の環境を作ることができる。

 とくに外付けのディスプレイをつなぐとデュアルディスプレイを構築できるので、ゲームをプレイしながら攻略サイトを見たり、配信ソフトを立ち上げてプレイ実況したりするときの使い勝手が格段によくなる。普段のプレイでは写真のようにデスクトップPC的な使い方をしつつ、LANパーティの際などには本体のみを持ち出すといった柔軟な運用が可能なのは大きな魅力だ。

MSIのゲーミングデバイスを使ってフル装備をしてみた。スペックに余裕があるため、デュアルディスプレイ環境も構築できる

エントリーモデルながらモリモリ遊べる

 「MSI Katana GF76 11U」は、ゲーミングシーンにおけるスペックとしてはエントリーに属するが、フレームレートを高くキープしやすいだけでなく、ディスプレイの最大リフレッシュレート144Hzと、近年、求められがちな要素をしっかりと押さえている。ビジュアルを優先しても60fps以上を確保できるし、ビジュアルよりもフレームレートを優先したい場合はあらゆるビデオ設定を低くすれば144fps貼り付きもやりやすく、初めてのゲーミングノートPCである場合、設定による変化がよくわかるため、ゲーム関連知識の獲得にもちょうどいいだろう。

 またボディは大型となるが、その分、冷却構造に余裕があり、長時間のプレイの際に各所の温度を考えないで済む。これもパソコンにあまり詳しくないがゲームを遊びたい人向けともいえるだろう。ゲーミングノートPC選びに迷っているのであれば、MSI Katana GF76 11Uから検討してみてほしい。何かと値上がり傾向のなか、スペックに対してほどよい価格帯であり、ゲームを楽しむ相棒としてオススメだ。



著者: " -- game.watch.impress.co.jp "